2009年6月19日金曜日

能取湖のホタテ

能取湖で水揚げされるホタテのお話しです。



能取湖のホタテはタウリンが多く貝柱が甘く美味しいと言われています。市場で会う仲買人さんたちも同じようなことを言われていました。なんでも、外海で育つホタテは自分の身を守るために貝を厚くすることに養分を使うそうです。その点、内海で育つホタテ貝は養分を貝柱へ集中するからだそうです。

宿のすぐそばにある西網走漁業から仕入れてくるホタテは、大体4〜5年ものばかりです。この頃のホタテが一番の食べ頃です。

昔からホタテは、かがり屋でも大活躍していました。それよりもっと昔は、今ほどホタテは美味しいものではありませんでした。というのも、昔の漁業は今ほど確立されていませんでしたから、食べ頃の貝、食べ頃を過ぎた貝、小さな貝などホタテ貝でもいろいろなサイズ、年齢のものが出回っていたためです。貝の選別、食べ頃ということが余り考慮されていなかったのでしょう。

近年の資源保護と水揚げが両立させる漁業になってからは、美味しい帆立だけを仕入れることが出来るようになったのです。

これから11月頃までは、ホタテの刺身、マリネ、バター焼きなどをお楽しみいただけると思います。